2015年1月30日金曜日

伝える会



齢六十を、或いは七十を過ぎ、自身の脳裏にはあるものの、纏めきれず、書冊にもノートにもしてこなかったことが多々あるのではないでしょうか。斯く記す私なども、此の侭、自らの人生と共に胡散霧消させてしまう案件が幾つもございます。起承転結まで持って行けなくても、草稿として残しておけば、同行の士が紐解くことも可能です。亦、同学の人々と語りあう時空間があれば、思わぬ思考が浮かび、作業が進むこともございます。伝える会を準備した所以です。
合掌。
古の昔と比べれば、現在は、紙媒体、或いは電子媒体と、人々の智慧を伝える道具が揃っています。然し、欠けてしまったものもございます。伝承、言い伝えです。嘗ては、優れた作文能力が無くとも、口伝えにて、年長の方から幼少の者へと教えられた知識がございました。今は、世代間の会話が希薄となり、そうした時空間が存在しなくなりました。
亦、文章を良くする人々に於いても、決定稿、最終稿を望めば、なかなか、書冊を成すことが適いません。此処では、完璧を望む前に、それぞれに残された命の長さを鑑み、後の人々が使える史料、或いは優れた研究テーマが持っていれば、それを広く公開することを提案いたします。
伝える会では、現代の、そうした未完の思考過程を残していくことを目指しています。
合掌。

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