明治四十五年刊行の明治神社誌料より、福岡県三潴郡(久留米市大善寺町)に、ご鎮座されている玉垂神社に関する記述を抽出、ご紹介申し上げる。
合掌。
大日本神代ゆかけて伝へつる雄々しき道ぞたゆみあらすな
本書の著者、賀茂季鷹(山本安房守とも称した)が、神道人としての心を表現した作品である。
彼は、宝暦元年(1751年)に生まれ、長じて、京都上賀茂神社の祠官を勤めた。彼は、大変長寿な人で、天保十三年(1842年)、九十二才で没した。著作には、本書「正誤仮名遣」の他、「万葉類句」、「雲錦翁家集」等がある。
今回の限定公開にあたっては、電子データ化が終了した上坂氏顕彰会図書収集部所蔵本を使用した。初回は、取り敢えず、十葉のみアップロードする。
使用したテキストには、奥付がなく断定は出来ないが、凡例等から勘案すると、天明八年(1788年)に刊行された初版本かと思われる。最終頁には、義慣亭蔵版と記されている。
本書の法量は、縦13.7cm、横18.8cm。表紙には、薄青色の厚紙が使用されている。
合掌。